サーキット・ハウス
住宅、2026
シンガポール
住宅、2026
シンガポール
サーキット・ハウス
到着するという行為を、構成の原理として。丸みを帯びた木製の収納ユニットが玄関とリビングのあいだに立ち、外から内へと移る動線に一呼吸の間をつくります。靴を脱ぎ、荷物を置くうちに、一日の慌ただしさがゆるんでいきます。
収納と間接照明を兼ねるこの建具は、実用的な役割を超えた存在感をこの境界に与えています。曲線を描く縁と持ち上げられた本体によって、視線はその周りや下へと抜け、隣り合う空間のつながりが保たれます。その先では、やわらかな光が淡い色の布張りと木の表面に静かに広がります。囲われ方、光、歩みの速さといった小さな変化を通して、住まいが少しずつ開けていきます。
01 / 到着
迎え入れる場所。
サーキット・ハウスでは、収納ユニットが玄関とリビングを隔て、靴を脱いだり荷物を置いたりする場所を、家の奥へ進む手前に設けています。
この構成はマッドルームから着想を得ており、こうした日々の動作に、到着の地点で定まった居場所を与えています。
02 / 建具と光
光をたたえた境界。
この建具は間接照明の光源も兼ね、収納、空間の仕切り、照明をひとつの要素にまとめています。
その位置が二つの領域のあいだに境界をつくり、その光が隣り合うリビングの雰囲気を形づくっています。
玄関は平面の中で独立した一部となり、実用的な役割と、家へ入るときの静かな移り変わりを備えています。
03 / 日々の空間