カーサ・トロイ
住宅、2026
シンガポール
住宅、2026
シンガポール
カーサ・トロイ
一本の黒い柱が、カーサ・トロイの淡い室内に方向を与えています。そのかたわらには、吊り下げられた木製のキャビネットとタイル張りの玄関が最初の境界をつくり、リビング、ダイニング、キッチンが連なる空間へと開いていきます。この対比が、素材や寸法のわずかな変化によって境界が表されるこの室内に、輪郭を与えています。
白い天井の梁、淡い色の木、透け感のあるカーテンが、光の通り道となる面を次々と用意します。紙の照明やゆるやかにかけられた布は柔らかな輪郭をもたらし、濃い色の家具は共有の部屋に重みを添えます。廊下に沿って繰り返される戸口は、視線を家の奥へと伸ばし、開放感をよりプライベートな空間へと運んでいきます。